Israel Japan | Business Guide | 2018

043 現 在、日本の携帯電話業界は急速に成長しています。携帯ゲーム 部門は35%成長し、3年連続で米国を凌いでいます。米国では 日本の3倍近くスマートフォンが普及していることを考えると、 これは特筆すべき状況です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?  実は、日本人ユーザーは携帯アプリを使う頻度が米国人ユーザーの2倍、ゲ ームに使う時間も平均で2倍となっています。さらに、ユーザー1人当たりの平 均ゲーム回数でみると、日本人ユーザーがトップを占めています。 ロールプレイングゲーム( RPG )が収益の牽引役となり(2016年から2017年は携帯 ゲーム収益の65%)、日本の国内携帯電話市場を席巻するゲーム産業。とはいえ、 日本の携帯アプリのエコシステムはゲームだけではありません。通販アプリも国内 外で活況を見せています。日本市場ではゲームアプリが主役ですが、ユニコーン企 業のメルカリや楽天などの e コマース大手が、国内のみならず海外でも成功してい ることは注目に値します。 日本には数多くのビジネスチャンスがありますが、日本市場で成功を収めているパ ブリッシャーやエージェンシーの大半は日本企業であり、海外のパブリッシャーで善 戦している企業は一握りにすぎません。一方、海外で成功した日本のアプリ開発会社 日本における携帯電話市場の現状 1960年代末  ジャパン・オートがイスラエルへのスバル製品の輸入を開 始。スバル車はイスラエルにおける輸入日本車の第1号となる。 歴史的な瞬間 には、『ブレイブフロンティア』で先陣を切り海外市場に打って出た gumi (2018年2 月には続編『ブレイブフロンティア2』をリリース)のほか、『トレバ』のサイバーステッ プ、『猫のニャッホ~ニャ・ミゼラブル~』のココネなどがあります。 次第に、日本市場は海外企業にも門戸を開き始めました。一方の海外市場はといえ ば、それを遥かに上回る勢いで、日本のアプリを積極的に受け入れています。 Oded Frommer,the CEO of Performance Revenues,a technology oriented Israeli Marketing Agency with a strong presence and an office in Japan パフォーマンス・レベニューズ( CEO: オデッド・フロムマー)は、テクノロジー指向のマーケテ ィングエージェンシーとして、イスラエルで高いプレゼンスを誇り、日本にもオフィスを構える。 稼ぎ頭のRPGのおかげで、今や日本の国内携帯電 話市場の中核を担うゲーム産業。日本のアプリエ コシステムの概要をご紹介します 執筆 パフォーマンス・レベニューズ CEO オデッド・フロムマー

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